5th Dish

アンティーク食器って?

 スタイリングやテーブルコーディネイトをやっていてたどりついたのが、アンティーク 食器です。東京・国立にあるアントンカール(店鋪)では仕事仲間であり、友人でもある 川上先生が、アンティーク食器の輸入・販売をしており、数年前には、私も買い付けに いったり、店に立っていたこともあります。



 アンティークといった場合、一般的には100年以上前のもののことを言います。 これに対してアントンカールで扱っている食器、私が集めている食器はそこまで 古いものではなく、ビンテージものとかコレクティブルズといわれる数十年前のものが ほとんどです。なにより鑑賞するためでなく、食器として使えることが大切ですので、 完品(壊れや汚れのないもの)であることが基本です。



 ではスタイリングやテーブルコーディネイトにおいて、何故アンティーク食器が欲しく なるのかですが、まず、現代では家庭用のフルコース、フルセッティングのための食器は、 注文しないと買うことができませんし、すべての形が揃って、好きな数だけ買えるオープン ストックの食器は高級品かシンプルな業務用(ホテルウエア)に限られてしまいます。 ノリタケやマイセンなどの食器を揃えればそれだけで数百万になるでしょう。



 アンティークならば、それがフルセット揃った形で安く買えたり、また、現代にはない さまざまなデザインの食器を見つけることができるのです。また、手描きの食器では、 昔のもののほうがきれいに描けていることもあります。



 また、そこまでフォーマルでない食器として最近注目され、また、私も大好きなものが、 ファイヤーキングなど20世紀半ばにアメリカを中心として多く製造された耐熱ガラスの 食器です。これらのカジュアルな食器たちも現代ものでないですからアンティークに なりつつある食器です。



 現代ものの食器も魅力的ですが、アンティークの食器はそれぞれの時代を感じさせ、 新しいものにはない演出をしてくれるので、私にとってはなくてはならない仕事仲間です。